コロナ禍、これからの時代のタッチレスインターフェイスについて
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2020.10 情報機器書籍への寄稿
タッチレスインターフェイスとは?
「タッチレスインターフェイス」( Touchless Interface )は、Touchless = 触れない、Interface = インターフェイス (入力装置)を表します。広義のジェスチャ インターフェイスに含まれます。
タッチレスインターフェイスと呼んで、カメラ画像を介した非接触入力装置の開発を始めたのは、2008年に遡ります。私たちは、当時からタッチレスインターフェイスと呼んでいましたが、「非接触」は、タッチレスとは呼ばれることはなく、Non-Contact(非接触)と呼ばれていました。当時のデバイスの概念からすると、静電式のタッチパネルなどの登場により、静電による非接触のデバイスがあり、これらの装置を非接触型入力装置と呼んでいたと思います。
今でも、そうしたデバイスをタッチレスと呼んでいる場合もありますが、狭義には「ノンコンタクト」とか「非接触」と呼んだ方が分類し易いと思われます。
また、「非接触」という概念から「音声入力」なども広義のタッチレスインターフェイスと呼ぶ人もいますが、「音声入力」は、「音声入力」と定義した方が正しいと考えます。タッチレス(非接触)で利用するデバイスとして、画像撮像装置、距離検出装置、静電装置、空間上の物体を認識/検知する装置、およびジャイロ、EMS(筋電)など人の動きや姿勢など検出する装置を使っているということになります。
「音声入力」は、マイクなどの音声信号検出装置を使うから、タッチレスではないという説明です。
2010年になると、Microsoft社のKinectの登場により、「ジェスチャ インターフェイス」という用語が一般に浸透してきました。私たちも、タッチレスインターフェイスと言っても通じない場合、ジェスチャ インターフェイスと説明していました。
では「ジェスチャ インターフェイス」と「タッチレスインターフェイス」の違いは?
タッチレスインターフェイスは、広義のジェスチャ インターフェイスですが、大きな違いは、入力方法がジェスチャではないことです。ジェスチャとは、従来「身振り、手振り」という意味で、いわゆる「サイン」のようなものです。ある動きが何かを意味するということになります。
つまり、「動き」と「意味」の関係を予め覚えておく、知っている必要があります。
タッチレスインターフェイスとは、これをよりシンプルにしたものを意味します。
手ひらや、指先、目、顔、頭(脳)、筋肉(EMS)など人がコントロールできる部分を使ったより直感的なインターフェイスと考えています。aeroTAP (エアロタップ)の場合には、カメラに向かって、手のひらや指先でポインティングと選択するだけのシンプルな入力装置として考えています。
健常者にとっては、手が体の部位でもっとも制御し易いので、これを使った非接触の入力装置がもっともrシンプルで直感的なタッチレスインターフェイスと考えています。
タッチレスインターフェイスは、株式会社ネクステッジテクノロジーの登録商標です。
aeroTAP (エアロタップ)は、株式会社ネクステッジテクノロジーの登録商標です。
2018.11.03 投稿

